西郷隆盛が心身を癒しに訪れた温泉。
白鳥温泉上湯は、征韓論に敗れた西郷隆盛が心身を癒しに訪れ、
三ヶ月間逗留したという歴史ある温泉です。えびの高原から県道
三十号を市街地に向けて下る途中にあります。情緒豊かな木製の
天然蒸し風呂や木の香漂う風呂の数々は昔懐かしい風情を醸し出します。
- 泉質
- 単純酸性泉
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、
- 関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、
- 痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
白鳥温泉上湯は、征韓論に敗れた西郷隆盛が心身を癒しに訪れ、
三ヶ月間逗留したという歴史ある温泉です。えびの高原から県道
三十号を市街地に向けて下る途中にあります。情緒豊かな木製の
天然蒸し風呂や木の香漂う風呂の数々は昔懐かしい風情を醸し出します。
展望露天風呂からは、えびの市の風景(加久藤盆地)が眼下に広がります。加久藤盆地は約34万年前に形成された加久藤カルデラを起源としています。
内風呂からも加久藤盆地が一望できます。広々とした洗い場もあり、開放感のある内風呂でゆったりおくつろぎください。
天然の蒸気を利用した蒸し風呂です。本館とは別棟です。
午前7時から午後8時
(岩風呂つき)
秘伝のだしを使った各種うどん、そば、ボリューム満点の定食などおいしい味がいっぱいです。天然の温泉たまごも作れます。
卵をご持参いただければ、蒸し器に入れて天然温泉卵がいただけます。
温泉に入っている間入れておいて湯上がりに食べる温泉卵は格別です!
ぜひ卵を持ってお立ち寄りください。
敷地内の、遊歩道を徒歩5分登っていくと、白鳥温泉の源泉でもある噴気が立ち込める温泉地獄があります。
白鳥温泉の風光は西郷を喜ばせたらしく、8月11日、篠原国幹に送った手紙にも「実にこの地は霊境にて、気候秋の央を過ぎ候位に御座候。今暫らくは入湯の賦にて御座候」としたため、また「最早や世間広く相成囲を解かれ、多幸の仕合はせに御座候」と書いています。西郷は、悠々自適の間にも、常に国家の前途に想いをめぐらせていました。たとえ温泉に浴し、狩猟を楽しんでる間にも、郷党の子弟を薫陶指導することを忘れませんでした。このころ青年であった松田実英(後の飯野村長)の生前語るところによれば、西郷の白鳥滞在中に、たびたび若い者が呼ばれて、談笑の中に指導を受けたということです。
(参考:えびの市史上巻)。新政府内での征韓論に敗れて野に下った西郷隆盛は、明治七年七月から同年十月にかけて白鳥温泉に浴し、狩猟を楽しみ、地元の青年には指導を授けました。滞在中、心境を三篇の句に托しました。展望台には、漢詩碑が建立されています。新政府内での征韓論に敗れて野に下った西郷隆盛でしたが、鹿児島に帰ってなお、援助や協力を求める訪客が絶えませんでした。そのような事情から俗塵をはなれた清閑の地に、隠退したいという西郷の心境が察せられます。